認知とは?
「認知」とは、婚姻関係にない男女の間に生まれた子供に対して、父が届出により自分の子供であることを認める法的な手続のことです。
例えば、不倫関係の男女の間に生まれた子供は、男性の側が認知をしないと、法的な父子関係が発生しません。
男性の側が父親として認知をすれば、法的な父子関係が発生し、父親は養育する義務を負い、また父親が死亡した場合には子供に相続権が発生します。
また、認知は、男女がともに既婚者でない(お互いが独身)場合でもすることができます。
認知と戸籍の関係
認知をすると、父親側の戸籍にはその子を認知した日付と子供の名前が記載され、また母親側の戸籍にも、父親である男性の氏名や、男性が認知した日付が記載されます。
父親側の戸籍に記載されることによって、認知した子は非嫡出子として父親が死亡した場合の相続権を有します。
なお、非嫡出子の相続分は、嫡出子(婚姻関係にある夫婦の間に生まれた子供)の2分の1とされています。